福岡市博物館
福岡市博物館は、まさに福岡市の歴史情報の宝庫です。
展示の目玉はなんといっても「金印」ですし、そのほかにも目を見張るお宝から日常の生活道具まで豊富に展示されており、福岡市の歴史があますところなく解説されています。(常設展は平成25年度にリニューアルオープンしてさらにグレードアップしています)
そして、最近の市博ホームページでは、学芸員や館長によるブログが開設されていて、いろいろと「裏側」も垣間見えます。
そのなかで有馬館長の「上書き都市」の記事はとても興味深いと感じました。
福岡市博物館長ブログ: 「上書き都市」福岡と歴史の古層 ~ブラタモリから考える~
過去の文化が現代生活の中でどのように取り扱われていくのか。その「上書き」の過程をつぶさに追ってみたいわけです。
そこで強力な武器になりそうなのが、平成2年の開館以来、市博の各分野の学芸員たちがこつこつと積み上げてきた小展示にともなう調査・研究の成果です。
部門別展示(現 企画展示) | アーカイブズ | 福岡市博物館
特別展や常設展にくらべるとマニアックあるいは地味で、各個別情報を一般化するのが難しく、ピンとこない感じもあります。しかし一方では、市内の歴史や文化財の「顔」が見えるような、リアルかつ確実性の高い内容になっているわけです。
地域の歴史にフォーカスするための道しるべになってくれそうです。